こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2019年4月24日に、第15回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。 新年度最初かつ平成最後ということもあり、基本に立ち返って「クラウド移行」をテーマにした「平成最後のクラウド超入門 クラウド・バイ・デフォルト時代のクラウド移行TIPS」
というちょっと重厚な?内容になりました。
2018年、政府CIOは官公庁のIT調達において「クラウド・バイ・デフォルト原則 」を打ち出し、官民挙げて本格的なクラウド移行を進めることを宣言しました。人口減が進む日本において、エンジニアの獲得競争は年々し烈さを増しており、オンプレミスやレガシーシステムからのクラウドへの移行は待ったなしと言える段階に来ています!・・・といった「前説LT」を主催者自ら(つまり私)が実施した上で、本題に入りました。自撮りする余裕がなかったので、記録は残っておりません。ほとんどアドリブで語っただけなので、詳しくは、元ネタの政府CIOポータルの標準ガイドライン群をご覧ください。政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針がおすすめです。
まず、恒例の超入門シリーズとして、日本仮想化技術株式会社 宮原徹氏によるセッション「vmwareユーザーのためのニフクラ超入門」が披露されました。オンプレミスの多くがvmwareで仮想化されているという事実を踏まえて、vmware vSphereを基盤とするニフクラへの移行が最適解であることを訴求しつつ、オンプレとの違い・注意点を解説するという内容でした。
「特に違うのはネットワーク」というスライドでは、「共有サービスとしての制限はあるが、クラウドならではのお作法を理解すれば特に困ることはない」という、「クラウド慣れ」している人には当たり前でもクラウド初心者がつまづきやすい部分がしっかりフォローされていました。
www.slideshare.net
続いて、当社蓮沼慎太郎氏による「L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術」というLTが披露されました。
オンプレからクラウドへの移行を行う際に、課題となるのがネットワークです。ニフクラなら、拠点間VPNゲートウェイ機能を使ってL2TPv3/IPsecでL2延伸し、既存システムのNW構成を変更せずに移行できるという内容でした。詳しくはスライドをご覧ください。 「L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術」
www.slideshare.net
ここで、予定していたセッションに続き、飛び入り参加でGeorge22e様が「ニフクラHatoba(β)を使ってみた」 qiita.com
という LTを披露してくださいました。
「オンプレにKubernetesを導入する場合、かなり煩雑な導入作業が必要だが、Hatoba(β)は管理画面から簡単に作成できるのでとても楽です」ということで、実際にデモも行ってくださいました。
コンテナの活用も、オンプレからクラウドに移行するメリットとの一つと考えていただけるといいな…とサービス提供側の人間としては切に思います。
今回のセッションは、クラウド移行の必要性、クラウド移行の概論、具体的な移行手順、そして移行後にできること、という感じに、最終的にうまくストーリーが繋がりました。こういう偶然性も、リアルイベントの楽しいところです。平成最後のミートアップにふさわしい内容になったのではないかと思います。
その後、恒例の交流タイムで皆さん思い思いに技術ネタで盛り上がったようです。遅くまでありがとうございました。
次回のニフクラエンジニアミートアップは、は5月29日開催です。 「令和初のクラウド監視超入門 監視ツール活用の基礎」 fujitsufjct.connpass.com
ということで、特別ゲストとして「Zabbix統合監視徹底活用」 gihyo.jp
著者の池田大輔氏(TIS株式会社)をお招きして、Zabbixなど監視ツール活用でクラウド運用の自動化を進めるセッション3本をご覧いただく予定です。