ニフクラ ブログ

ニフクラやクラウドの技術について、エンジニアが語るブログです。

リージョン・ゾーンによる機能制限とは 

f:id:marketing_fjct:20200720170740p:plain こんにちは、富士通クラウドテクノロジーズのコウノです。
雨の日が続きますが、 皆さんのおうち時間の楽しみは何でしょうか?
ちなみに私は邦楽(最近はサカナクションとか)を聴いたりしてます。

さて、今回は「リージョン・ゾーンによる機能制限とは」ということで二フクラを使い始めた方や二フクラの利用を現在検討している方に向けて、二フクラを利用した当初につまずきやすい「リージョンとゾーンを選ぶ際の注意点」「ゾーンによる機能制限」について丁寧に解説していきたいと思います。

それでは最後までよろしくお願いします!

サーバー作成手順

まず、本題に入る前にニフクラ上にサーバーを作成する手順を大きくまとめると以下の4つの段階に分かれています。

  1. ニフクラIDの取得・ニフクラ申し込み  ※申し込みの流れ

  2. ニフクラのコントロールパネル(以下コンパネ)にログイン

  3. リージョンの選択

  4. サーバーの追加・ゾーンの選択

この中でもリージョン及びゾーンの選択は「どれを選択すればよいのか」と最初につまずくポイントではないでしょうか?

まずは、ここを乗り越える方法について解説していきます。

リージョン・ゾーンとは

コンパネにログインしたら、まずはリージョンを選択する必要があります。

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リージョン

リージョンとは、サーバーなどのIT資産を保有する拠点(データセンター)が存在する地域のことを指しており、ニフクラでは関東・関西・北米の3つのリージョンが存在しています。

このリージョンを選択する際の基本としては、通信速度や定期的な検査の観点から近い場所に存在するリージョンを選択する方が無難です。

例えば、東日本にオフィスを構える場合はeastを選択しておけば問題ありません。

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次にサーバー作成を行いますが、ここでゾーンの選択も同時に行わなけれなりません。

ゾーン

リージョンはさらにいくつかのゾーンに分かれています。ゾーンとはリージョンをさらに細かく分解したものであり、リージョンがホテルの一棟だとすれば、ゾーンはその中の一室といったイメージになります。

サーバー作成時はこのようにゾーンを選択する必要があります。 f:id:marketing_fjct:20200714135031p:plain

このように、ニフクラで構築するシステムの可用性を向上させるためにリージョンとゾーンの関係については理解しておいた方がいいかと思います。

詳しくは下記の「リージョンとゾーン」の記事もご覧下さい。

blog.pfs.nifcloud.com

リージョン・ゾーン選択時の注意点

また、各リージョン・ゾーンごとに導入される設備やシステムは異なるため、それぞれによって利用可能な機能に制限があることも注意が必要です。

つまり、サーバー作成前にシステムの構成・要件に応じてどのような機能が必要であるかを十分に考えた上で、リージョン・ゾーンの選択を行う必要があります。

もし、サーバーを作成した後に必要な機能が足りないなどとなるとシステムを一から作り直さなければいけない可能性もあるのです。

実際に、ニフクラにおいてリージョン・ゾーンごとに提供されている機能の違いについては、以下の「ニフクラゾーン別機能対応表」をご覧下さい。

「ニフクラ ゾーン別機能対応表」 (※2020年7月時点)

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リージョン・ゾーン選択時の注意点

そこで、上記のゾーン別機能の中でも「こういう要件がある場合はリージョン・ゾーンの選択の際に注意が必要」という例をいくつかご紹介します。

・ファイアーウォールにおけるIPv6
ファイアウォールとは悪意のある通信などからサーバーやデータベースを守ってくれる存在(ルール)です。その中でもIPv6は最新のインターネットプロトコルに適した規格となっています。

このファイアーウォーのIPv6が使用できるのはeast-14のみとなっています。

・L7ロードバランサーの冗長化構成
まず、ロードバランサーとは通信を振り分けてくれる存在です。その中でもL7ロードバランサーはL4ロードバランサーとは異なり、URLやHTTPヘッダーなどのレイヤー(L7層)でもその役割を果たします。

このL7ロードバランサーの冗長化構成はeast-11とeast-12以外の全てのゾーンで利用できます。

・オブジェクトストレージ
オブジェクトストレージは大容量ファイルの保管場所として利用され、データのバックアップや共有に適しています。

このオブジェクトストレージはeast-21、westでのみ利用できます。

・コンテナ
コンテナとはアプリやミドルウェアをまとめる存在であり、また複数のコンテナを調整するKubernetesのような統合管理ツールも登場しています。

ニフクラではKubernetesをベースとしたHatoba(β)の提供を開始しており、今後ますます必要とされる技術の一つであるコンテナをニフクラ上で動かしてみてはいかがでしょうか?

このコンテナは現在east-11、east-12、east-14で提供されているサービスとなっています。

ただし、ゾーンコネクトを利用することで特定のゾーンのみで提供されている機能を他のゾーンでも利用できるので、そういった選択肢を検討してみてもよいかもしれません。

ゾーンのおすすめ

最後に、どのゾーンを利用すれば無難かについて個人的なおすすめを二つご紹介させて頂きます。

1. 高性能で大体のことができる
east-11、east-12、west-13には高機能サーバーが存在し、これらのゾーンでは大体の機能を利用することができます。そのため、迷ったらこれらの3つのゾーンの中から選んでみるといいかと思います。

2. オブジェクトストレージを使いたい
オブジェクトストレージを利用したい方はeast-21もしくはwestのゾーンを利用するしかありません。ですので、east-11やeast-12といった主要なゾーンではオブジェクトストレージは利用できないということに注意が必要です。

まとめ

このようにリージョン・ゾーンごとに機能の特徴があり、自身のクラウド活用の目的に合わせてリージョン・ゾーンを選択していく必要があります。今後皆さんが、よりよいクラウドの選択によって事業を発展させていくことを願って今回は終わりとさせて頂きます。

最後に、今回はニフクラにおける「リージョン・ゾーンを選ぶ際の注意点」をまとめましたが、自社のオンプレミス環境からクラウド環境への移行に対して今だに不安があるという方もいるかと思います。そこで、クラウド導入をステップ別に解説したeBook「オンプレミスからクラウドへ踏み出すための5つのステップ」 もございますので、是非ともご覧ください。

※この記事は2020年7月時点での内容となっており、今後機能の変更もあるかと思いますので詳しくはニフクラ公式ホームページにて最新の機能の方ご確認下さい。