ニフクラ ブログ

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オンプレミスのVMwareをクラウドに移行するためには

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こんにちは。富士通クラウドテクノロジーズの山本です。

2012年に仮想マシンの出荷台数が物理サーバーの出荷台数を上回り、年々サーバーの仮想化が進んでいます。2015年以降は、VMwareで仮想化したサーバー基盤(ハードウェア)がリースアップや保守期限を迎え、リプレイスが必要なケースも増加してきました。そして、サーバー基盤のリプレイスにあたり、オンプレミスのハードウェアをクラウド(主にパブリッククラウド)に移行する方も年々増えてきています。
皆さまの中にもリプレイスや障害対応などの運用工数の面から、クラウドへの移行を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、オンプレミスのVMwareのクラウド移行を検討中の方向けに移行方法や移行手順、移行のポイントなどを解説いたします。

VMwareのクラウド移行の方法は3種類

VMwareのクラウドへの移行方法は、以下の3種類があります。まずは、現在の利用状況を踏まえて、どの移行パターンにするのかを検討します。

V2C(Virtual to Cloud)移行

現在、オンプレミスで稼動している仮想サーバーを移行ツールを利用して、そのままクラウド環境に移行する方式です。

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P2V2C(Physical to Virtual to Cloud)移行

移行ツールを利用して、物理サーバーを仮想サーバーに変換した後、クラウド環境に移行する方式です。
※VMwareによる仮想化が行われていない場合は、P2V2C移行となります。クラウド化の前にサーバーの仮想化を行う必要があります。

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再構築

移行ツールが利用できない場合に、クラウド環境の仮想サーバー上にOSを再構築してデータを移行する方式です。

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移行作業の流れについて

ここからは、当社で提供しているニフクラへの移行を前提に移行手順をご説明します。VMwareのクラウド移行の手順は、大きく分けて、以下の4STEPです。

1.移行計画の策定
2.移行作業の見積もり
3.リハーサル
4.本番環境の移行

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移行計画の策定

最初にプロジェクト全体の計画を策定します。移行する仮想サーバーの範囲や規模を決定し、「移行作業の見積もり」、「リハーサル」、「本番環境の移行」の工程にかかる工数を踏まえて、全体スケジュールを策定します。

移行作業の見積もり

サーバータイプごとに小規模(1サーバー分)で「調査」、「OVFファイルの適合作業」、「エクスポート/インポート」といった本番環境と同様の手順を実際に行ってみます。この手順によって、実際の工程で発生するエラーを事前に洗い出すことができます。この段階でエラーに気がつけば、事前に対応できるため、本番時にスムーズに移行できます。また、作業時間やファイルの転送時間/変換時間なども把握できます。

あわせて、ニフクラへのOVFファイルのインポート方法を検討します。ニフクラのインポート方法は、「コントロールパネルからのインポート」と「ディスク受け取りサービス」を利用したインポートの2種類があるため、どちらのインポート方法を採用するかを決定します。

上記を踏まえて、移行費用の見積もりを算出し、事前に把握した作業時間を参考に全体の作業に必要な時間を割り出して、本番環境の移行を実施するスケジュールを策定します。

リハーサル

本番環境の移行と同様の環境でリハーサルを実施します。

本番環境の移行

本番環境にて、実際の移行作業を行います。

移行を成功させるための重要なポイント

VMwareのクラウド移行を成功させるために重要なポイントは以下です。

移行作業の見積もり

移行作業の見積もりを行わずに移行計画を策定してしまうと、本番移行時に次のような事態を招く恐れがあります。

・サーバーのエクスポート/インポートに必要な時間の見積もりができていないため、作業に時間がかかり、移行スケジュール全体が遅れてしまう。
・インポート後の検証環境を用意できないため、クラウド移行後のアプリの動作検証作業が事前に実施できない。
・エクスポート/インポート作業中に制限事項や制約事項に抵触し、移行作業を進めることができず、手戻りが発生してしまう。

移行作業の見積もり時に本番移行と同様にエクスポート/インポートの手順を行うことで、それぞれの工程で発生する予期せぬ事態を事前に洗い出し、対応することができます。作業時間やファイルの転送時間/変換時間の見積もりも可能となり、精度の高い移行計画を策定することができ、本番時のスムーズな移行が実現します。
VMwareのクラウド移行を成功させるために一番重要な手順が移行作業の見積もりです。本番環境の移行の前には必ず移行作業の見積もりを実施してください。

移行する仮想サーバーの現状調査

移行する仮想サーバーのOSや仕様が移行先のクラウドで検証済みか仕様の条件にあっているかどうかを確認します。
ニフクラでインポート後の動作を検証済みのOSについては、VMインポートのページでご確認いただけます。なお、お客様が保有する「Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション」のOSイメージをニフクラに持ち込み、引き続き利用する場合には、「Red Hat Cloud Access」が必要となりますのでご注意ください。
※サポート終了OSをクラウドに移行したい場合につきましては、当社までご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はオンプレミスのVMwareについて、クラウド移行の方法や移行作業の流れ、移行のポイントを解説いたしました。現在、リプレイスのタイミングなどでクラウド移行を検討中の方は、本記事を参考にぜひ検討を進めてみてください。

なお、当社では「VMwareユーザーのためのクラウド移行のポイント」をまとめたeBookを提供しています。こちらもあわせて、ご確認ください。

eBookのダウンロードはこちら