こんにちは、ニフティクラウドのUIを担当している福澤と申します。
今回は、2016年2月24日に機能強化された「DRサービス with VMware vCloud® Air™ Technology」を紹介したいと思います。
このサービス自体は2015年5月より提供しており、多くのお客様にご利用いただいていたのですが、
- 申請ベースの申し込み
- レプリケーションをしたサーバーの状態やリソース使用量が閲覧できない
- フェイルオーバーを実行する際は電話で連絡
など、GUIが存在しなかったため、多々不便な点があったかと思います。 このサービスをもっと便利に使っていただきたいと思い、コントロールパネルを作成しました!
DRサービス with VMware vCloud® Air™ Technologyとは?
このブログを読んでいる皆様は、地震や火事といった災害によるシステム被害時への対策を準備していますでしょうか。
RPO(Recovery Point Objective)やRTO(Recovery Time Objective)を意識してバックアップシステムを構築するとなると色々手間がかかると思います。
このサービスを使えば、そんなDR(災害対策)サイトを簡単に構築することが可能です。
画面紹介
早速ですが、今回開発したコンパネの画面を紹介したいと思います。
申し込み画面
コントロールパネルですが、まずは申し込み画面を設けました。
こちらの画面からユーザー名とパスワードを入力し、組織(サービス利用に必要なテナントのことです)を作成することで申し込み完了となります。
今までのWebフォームで申請では、申し込みに1~2日かかっていたのですがコンパネからの申し込みは一瞬で完了します。
ダッシュボード
サービス利用状況を一目で確認できるダッシュボードも設けました。
vSphere Replication利用時に必要な情報をいつでも確認できるほか、レプリケーションしているサーバーの台数や当月のリカバリ回数も表示するため、この画面にアクセスすれば必要な情報が一目瞭然となっています。
組織VDC
組織VDCについて説明します。
お客様がレプリケーションしたサーバーは、リカバリ先を設定することでニフティクラウド上のプライベートLANに接続可能なのですが、その接続グループが組織VDCという概念になります。
こちらも、コンパネ上から作成・閲覧可能です。
リソース状況を表示するために円グラフを取り入れたところ、非常に分かりやすいと好評をいただいています。
レプリケーション
本サービスでメインとなる画面です。
レプリケーションしたサーバーの情報が一覧で表示されるので、サーバーのステータスなどが簡潔に把握できます。
こだわりのポイントとしては、サーバー名の左にあるアイコンです。 レプリケーションの状態により、以下3タイプのアイコンに変化します。
![]() |
通常のレプリケーション |
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![]() |
フェイルバックレプリケーション |
![]() |
フェイルバック可能なサーバー |
フェイルオーバー(計画移行)
起こってほしくないことですが、もし災害が発生し、システムが破壊されてしまうような状態に陥ってしまった場合...フェイルオーバーの出番となります。
フェイルオーバーもコントロールパネルからできるように画面を作成しました。
サーバーがたくさんある場合でも、複数のサーバーをまとめて選択しフェイルオーバーを実行できるようにしました。非常に便利です。
また、各サーバーごとにリカバリポイントも選択することができます。
「マルチポイント」を有効にしている場合は、最大24ポイント前まで戻ることが可能です。
コンソール
要望の多かったコンソールも実装しました。
リカバリしたサーバーは、コントロールパネルよりコンソール接続することが可能です。
一部のブラウザでは未対応となっておりますのでご注意ください。
コンソール接続利用可能ブラウザー | Internet Explorer10 Firefox 最新版 |
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まとめ
いかがでしたか?
難しい設定は考えず、画面を操作しているだけで、DRサイトを簡単に構築することができます。
DRサービス with VMware vCloud® Air™ Technologyは、「マルチポイント」や「フェイルバック」といった機能も備えており、非常に高機能サービスとなります。
実際に、私も早速使っており、これだけレプリーケーションをしています。
簡単にDRサイトを構築することができますので、ぜひご検討ください。