こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2021年7月29日(木)に第39回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。
今回のテーマは
ということで、前回のアンケートで要望の多かった?クラウドをあらためて基礎の基礎から解説するという内容でお送りしました。
おかげさまで、当日はzoomもYouTubeも大盛況でした。 ありがとうございました。
クラウドを基礎の基礎から学ぶ
クラウドは、クラウドを使っている人の間では当たり前の存在になり過ぎて基礎的な部分をあえて教える必要がなくなってしまったのか、基礎の基礎を学習する機会が減っている気がします。クラウド黎明期ならいざ知らず、わざわざそのような書籍が出ることもなくなってきました。
そこで、実はたくさん存在するであろう「クラウドが当たり前の存在になっていない」全国のクラウド初心者の皆さんに向けて、クラウド超入門をやってみよう!と、モデレーターの宮原氏と盛り上がったところまでは良かったのですが・・・
講師がいないぞ?
そこで、手を上げてくれたのが当社営業職の藤井でした。
ニフクラの中の人=エンジニアという印象が強いと思いますが、営業職にも関わらず、自社クラウドはもちろんAWSなど他社クラウドの資格も取得しているという、クラウド超入門にうってつけの人材です。
しかも、新人営業スタッフ教育用に、クラウドを基礎から学べる教材を作っていたとのことで、一気にこの企画が実現することになりました。
従来型のコンピューティング=オンプレミス
いつものように、オンライン乾杯からスタートして早速藤井によるセッションが開始しました。
クラウド超入門のゴールは下記のような設定となっていました。
NIST(米国国立標準技術研究所) によるクラウドコンピューティングの定義からスタートしつつも、そもそもITインフラとはなんぞや?という従来型のコンピューティング技術で使用する物理機器の説明もちゃんと入れて、クラウドとの違いがイメージしやすくなっています。
クラウドを全く知らない人にクラウドを基礎から教えるってこういうことなんだな・・・と思いました。
仮想化を理解することでクラウドの裏側が見えてくる
また、クラウドを理解するためには、その基盤となる技術つまり「仮想化」とは何か?を理解する必要があります。
仮想化は物理サーバーを自ら所有して運用する、いわゆるオンプレミスでも利用される技術です。 クラウドベンダーはクラウドサービス提供の基盤として大量の物理サーバーを仮想化していますが、「裏側」を理解することは重要です。
これを理解していることで、クラウドの活用の幅が広がるのはもちろん、ITインフラの運用で重要な要素である「可用性」を向上するためのクラウドならではのデザインパターンが「スッ」と頭に入ってくるはずです。
ここまできてようやくクラウドに関する本題に入るわけですが、すでにスライドを25枚費やしています。
クラウドの5つの特徴
先ほど冒頭でも出た、NISTのクラウドコンピューティングの定義が再び出てきて、おなじみのIaaS/PaaS/SaaSの違いが説明されます。
そして、クラウドの5つの特徴の説明に入ります。 このセクションは、今回の本題とも言える部分です。
まとめ
結論としては、お客さんの求める要件を理解した上で適切なシステム構築を行うためには、クラウドの知識だけでは十分ではないということだと思います。 移行元の知識も必要ですし、場合によってはオンプレミスと共存する形でのクラウド利用も検討しなければなりません。
そうなると、クラウドの基盤となる仮想化やITインフラを構成する物理機器の最低限の知識の有無で提案内容にかなりの違いが生じるはずです。
基礎って大事ですね(小並感)
詳しくは、スライドと動画も公開していますのでご覧ください。
※チャプターも入っているので便利です!
www.slideshare.net
YouTube動画 www.youtube.com
QAセッションがヒートアップ?延長戦に・・・
そして、恒例のQAセッションが行われました。
Slidoを利用して、リアルタイムで次々に追加される質問を登壇者がひたすら回答していくという苦行のような人気コーナーです。
今回も、新人エンジニアからの熱い質問・謎の質問が次々に飛び込んできましたが、全く時間がたりず延長戦の末ようやく全問クリアできました。
新人エンジニアからの進路相談は、QAセッションの定番となりつつあります。
特に、インフラエンジニアか?開発エンジニアか?どちらの道を選択するかという悩みは多いようです。
もちろん、最終的には好きな方を選択すれば良いのですが、ニフクラエンジニアミートアップでは、インフラエンジニアは覚えることが多く大変だけど基礎をしっかり学んでおけば長期間に渡って活躍できる、という回答が最も納得感が高いように思います。
QAセッション終了後も、オンライン飲み会が続きましたが、何度か参加してくださっている新人エンジニアの方がQAセッションのアドバイスを参考に書籍を購入されるなど、前向きにスキルアップを考えていることも確認できたし、
このイベントやってて良かったな!と思いました。
こちらも、完全収録した動画をご用意しました。 チャプターも設定してありますので、ご活用ください。
まだまだ、新型コロナ感染症は収束に時間がかかりそうですが、新人・初心者エンジニアの方も色々と自己学習では苦労が多いものと思います。
質問しづらい基礎的な知識・情報をテーマにニフクラエンジニアミートアップを開催することは引き続き継続していこうと思います。
それでは、次回もお楽しみに!