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【レポート】CentOS終了でUbuntuに乗り換え検討中の人必見「今すぐ始める!Ubuntu入門」 

こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2021年1月27日(水)に第33回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。 今回のテーマは

fujitsufjct.connpass.com というものでした。 2021年12月31日でCentOS 8が開発終了(サポート終了)という寝耳に水的な衝撃のニュースを踏まえ、後継OSとして注目を集めているのがUbuntuです。

世界的にみると、CentOSよりはるかにUbuntuのシェアが大きいという事実もありますが、書籍も含め情報が豊富とはいいがたいのも確かです。

そこで、日本のUbuntuコミュニティで活躍し多くの著書を持つ日本仮想化技術の水野源氏にご登壇いただいて、CentOSユーザー向けにUbuntuについて解説してもらうというのが今回の趣旨です。

今すぐ始める!Ubuntu入門

さっそく、水野氏のセッションが始まりました。 詳しくは動画を見たほうがはやいので、見たいところを早送りするポイントも入れておきます。

Ubuntuの基礎(0:03:00~)

Ubuntuの簡単な歴史が、Debian開発者であり「富豪」のMark Shuttleworthのユニークなプロフィールとともに紹介されます。 比較的新しいと思われているが、今年で17年目のOSです。 開発主体はUbuntuコミュニティであり、UbuntuコミュニティをサポートするためにCannonicalを設立したことで、オープンな開発と企業による資金・技術的なサポートが両立しているのが特徴だそうです。

世界的に見ると大きなシェアを持つOSであり、むしろ日本が特殊のようです。
これは、国民性としかいいようがありません。

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ガラパゴス日本の特殊性がここにも表れているようです…

魅力としては、速い進化と長いサポートの両立世界的にシェアが大きいのでソフトウェア資産が豊富企業による支援がある安心感、といったところです。

半年に一度のタイムベースリリースが特徴で、4月と10月の第三木曜日にリリースする(例外もある)ことが決まっています。
通常版のサポート期間は9か月と非常に短いですが、新し物好き以外は2年に一度の長期サポート版(LTS)を利用するのが無難です。

また、エンタープライズ向けの有償サポートパッケージ「Ubuntu Advantage」も用意されているので、用途に応じて選択する方式ですね。
なお、セキュリティ適用もパッケージによって異なるので注意が必要だそうです。

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エンタープライズ案件も、有償サポートがあれば安心できます

Ubuntuの運用(0:28:14~)

継続して運用していくためには、リリースタイミング、サポート期間、サポート範囲を意識することが重要とのこと。
特に、タイムベースリリース=バグ満載のままリリースされる可能性もあるため、様子を見たほうが無難のようです。

また、大規模の運用・ミッションクリティカルな案件では、Cannonicalの有償サポートを利用することも有効な選択肢です。
Ubuntu CVE Trackerを活用することで脆弱性の影響範囲を確認しましょう。

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私が説明するまでもなく、これ1枚に集約されている気がします

RHEL/CentOSユーザーがハマりがちなポイント(0:30:26)

CentOSユーザーがUbuntuを使った場合、ハマりがちなポイントをいくつかあげてくださいました。

・運用中のバージョンを知る方法は独特のコマンドを使う
・パッケージ更新時のお作法に注意(aptを覚えよう)
・アップデート時の挙動が違う
・dashというShellがあるが、bashとは似て非なるもの
・ファイアウォールはufw
・名前解決はsystemd-resolvedで
・ネットワークの設定はnetplanで

参考資料
Ubuntu weekly Recipe
Ubuntu Weekly Topics
Linux 100%活用ガイド(日経Linux誌の連載記事)
Ubuntu Server Guide

怒涛のUbuntu QAセッション(0:43~)

今回から導入した、Slidoですが聞きたい質問への参加者の声が自動的に反映するシステムなので、皆さんの声を反映しやすいのが特徴です。 宮原氏が「千本ノックのようだ」とおっしゃっていましたが、回答しても回答しても次々に押し寄せてくる質問をリアルタイムで返していく様はまさにそんな感じでした。

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千本ノックというか、わんこそばというか…

実際にUbuntuを運用している人からの質問もあれば、これから導入する上でのよくある懸念点を質問する人もいて、バリエーション豊かな内容になりました。

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マークが全財産を溶かしても財団があるので問題ない

私がいちいち説明するより、実際の熱いQAセッションを動画でご覧いただいたほうがおもしろいです。 最終的にギリギリ終了5分ほどで、すべての質問に答えることができました。

回答するほうも質問するほうも、よくわからないけどものすごく一体感と達成感が得られたセッションでした。 水野さん、お疲れ様でした。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。 www.youtube.com

M1 MacにUbuntuを入れてみた話

ほとんど、残り時間が無くなってきたところで、みやはらとおる氏が用意してきた、「M1 MacにUbuntuを入れてみた話」がスタートしました。

昨年末発売されて、ガジェット好きの間で大人気の爆速パソコン「M1 Mac」にさっそくUbuntuを入れてみたという話(そのままですみません)です。 あまたのエンジニアがローカル開発環境として愛用するMacBookですが、ARM製CPUを搭載したことで、現時点では「最高!イヤッッホォォォオオォオウ!」とまではいかない評判であることも踏まえて、とりあえずUbuntuを入れて開発環境としての可能性を探ってみたという内容でした。

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多少の落とし穴を避ければARMのUbuntuが動く
ARMプロセッサーの第2次ブーム?がM1 Macの登場でやってくるか?という機運があり、VMware ESXiのARM版がでてきたりもしていますが、ARMプロセッサーでコンテナを動かしたり、省電力・低発熱・メニーコアというARMの特徴を生かした使い方が増えるんじゃないかとのことでした。
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ARMといえばラズパイもありますし

詳しくはこちらの動画をご覧ください。 www.youtube.com

一番難関、オンプレミスエンジニアがUbuntuを導入するまで。Cannonidalにサブスクについて聞いてみた

最後に、飛び入りでgohko_naoto氏が、「CentOSラブなエンジニアに対してどのようにUbuntuのメリットを訴求すれば他のディストリビューションに勝てるか?」について語ってくださいました。

また、Ubuntuのサポートを行うCannonicalにリモートミーティングで直接サブスクについて聞いてみたそうで、これから導入する人にとっては嬉しい内容でした。

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CannonicalにUbuntuのサブスクリプションについて電凸(死語)

印象としては「かなり柔軟なサブスク」とのことでした。
最近は、有名どころのハードメーカーも対応機種(Certified Hardware)が増えてきたので以前よりハードルは下がってきているようです。

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コンテナの場合どうなるか気になりますよね?
しかし、Oracle Linux Puclic版がいいというCentOSラブなエンジニアを説得するにはまだいくつもの壁があるようで、現状ではpublic repo oracle linux +UEK(Unbreakable Enterprise Kernel)が競合相手だそうです。

このように、実際に乗り換えを検討するにあたってのリアルな課題感が分かったのはよかったと思います。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。 www.youtube.com

2021年末のCentOS開発終了カウントダウンが近づいてきたころに、改めて第2弾をやりたいということで今回はお開きとなりました。

また、次回もお楽しみに!

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