ニフクラ ブログ

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プライベートLANの作成方法

ニフティクラウドでプライベートLANを作成すると、共用ネットワークとは別にサーバーを相互に接続することが可能になります。たとえば、WebアプリケーションサーバーのバックエンドとしてDBサーバーを配置したり、ルーターを経由して別のプライベートLANに接続することもできるようになります。今回はプライベートLANの基本的な作成方法について解説します。なお、サーバーはCentOS 7で作成し、基本的な作成方法などは知っている前提で解説を行います。

プライベートLANの基本的な仕様については、以下のページを参照してください。

機能・サービス>プライベートLAN

プライベートLANを作成する

プライベートLANの作成は、以下の手順で行います。

コントロールパネルをネットワークの設定に切り替える

コントロールパネルから、ネットワークの設定を選択します。

プライベートLANの作成を開始する

「プライベートLAN作成」をクリックします。

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基本設定の入力

プライベートLANの名称を入力し、プライベートLANを作成したいゾーンを選択します。 CIDRには、プライベートLANで使用するネットワークアドレスとプレフィックス(ネットマスク)を入力します。 料金プランは適切なものを選択します。 「確認へ」をクリックし、内容を確認して「作成する」をクリックします。

CIDRの設定について

CIDRで設定したネットワークアドレスは、接続するサーバーに設定するIPアドレスに影響するので、事前にIPアドレス設計を行った上で設定する必要があります。例では、ネットワークアドレスが「192.168.0.0」、プレフィックス(ネットマスク)が「24(255.255.255.0)」で設定しています。

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プライベートLANが作成されると、共通グローバル、共通プライベートとは別のネットワークが作成されます。

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サーバーを作成してプライベートLANに接続する

サーバーを作成し、プライベートLANに接続します。

サーバーを作成する

作成時にプライベートLANへの接続を設定します。

サーバー作成時の「サーバー設定」で、ネットワーク設定の「プライベート」を作成したプライベートLANに設定します。この時、IPアドレスは「指定しない」しか選択できません。プライベートLANに接続するIPアドレスは、サーバー作成後、ゲストOS上で設定します。

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DHCPサーバーを使ったIPアドレス割当

プライベートLANに接続するDHCPサーバーを用意すると、プライベートLANへ接続するIPアドレスは以下の3つから選択できるようになります。

・「指定する」 サーバー作成時にプライベートLANに接続するIPアドレスを固定で指定できます。

・「自動割り当て」 プライベートLANに設定されたCIDRに従って、自動的にIPアドレスが割り当てられます。

・「指定しない」 用意したDHCPサーバーから自動的にIPアドレスが割り当てられます。

DHCPサーバーを用意するには、DHCPサーバーの設定を行った上で、ルーターを作成する必要があります。DHCPサーバーを用意する手順は次回解説します。

プライベートLAN接続のIPアドレスを手動で割り当てる

作成されたサーバーが起動すると、グローバルにはIPアドレスが割り当てられて、外部からSSHでログインできるようになります。

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コントロールパネルを「コンピューティング」→「サーバー」にすると、ステータスは「処理中」のままになっていますが、これはプライベートLANに接続しているIPアドレスが設定されていないためです。サーバーにログインし、IPアドレスの設定を行います。

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ネットワークインターフェースの確認

ネットワークインターフェースを確認します。 OSのバージョンによってはネットワークインターフェース名が異なる場合があります。 以下はCentOS 7の例です。ネットワークインターフェースens192にIPアドレスが設定されていないことが分かります。

[root@localhost ~]# <strong>ifconfig ens192</strong>
ens192: flags=4163  mtu 1500
        inet6 fe80::ea17:fcff:fe0a:8b3c  prefixlen 64  scopeid 0x20

インターフェース設定の変更

プライベートLANに接続されているネットワークインターフェースが確認できたら、設定ファイルを修正します。

ネットワークインターフェース名がens192の場合、設定ファイルは/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens192となります。

変更前

[root@localhost ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens192
DEVICE=ens192
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
PEERDNS=no

変更後

[root@localhost ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens192
DEVICE=ens192
BOOTPROTO=<strong>static</strong>
ONBOOT=yes
PEERDNS=no
<strong>IPADDR=192.168.0.10
NETMASK=255.255.255.0

ネットワークインターフェースの再起動

ネットワークインターフェースを再起動します。

ifdownコマンドでネットワークインターフェースの設定を無効化し、ifupコマンドでネットワークインターフェースを有効化します。

[root@localhost ~]# <strong>ifdown ens192</strong>
Device 'ens192' successfully disconnected.
[root@localhost ~]# <strong>ifup ens192</strong>
接続が正常にアクティベートされました (D-Bus アクティブパス: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/5)

ネットワークインターフェースの設定確認

再起動したネットワークインターフェースにIPアドレスが割り当てられたことを確認します。

[root@localhost ~]# <strong>ifconfig ens192</strong>
ens192: flags=4163  mtu 1500
        inet <strong>192.168.0.10</strong>  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.0.255
        inet6 fe80::ea17:fcff:fe0a:8b3c  prefixlen 64  scopeid 0x20

同様の手順で、プライベートLANを経由して通信を行わせたいサーバーを作成します。既に動作しているサーバーをプライベートLANに接続する場合には、ゲストOSの再起動が必要になる点に注意してください。

プライベートLANに接続するサーバーの台数が少ない場合には、解説した手順でIPアドレスを設定すればよいですが、サーバーの台数が多い場合にはDHCPサーバーを用意して管理した方が容易です。次回は、プライベートLANにDHCPサーバーを用意する手順を解説します。